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かがわ・山なみ芸術祭に参加して
●原点は山に有り・・・やがて豊かな海へ。
「瀬戸内国際芸術祭」とのコラボレーションで「山なみ芸術祭」が規模を拡大して開催されている。4月:三野町と牟礼町、6月は塩江町と綾川町、最終は10月の満濃町という流れ。香川県は狭い平野に日本で唯一、里山の連続性と合わせて、おにぎり型の山が点在するという田舎の郷愁を掻き立てる独自の風景が特色であり、まさに「山なみ・・」の名にふさわしいアートイベントである。 もともとは香川大学の美術系研究室様を中心に県内でアート活動をしている作家の方を集合してのワークショップを、廃校となった小学校校舎を再利用して始めた綾川町様のプロジェクトが原点で、すでに数年の実績を重ねてきたもの。今回は第2回目の瀬戸内国際芸術祭とのコラボレーションとして、山間部5町にまたがるアートイベント化という経緯である。特に塩江町と綾川町が同時開催、割と近接した町どうしで運営的にも集客的にもまとまりやすかったかとも。 実は芸術祭全般のブランディングに参加させていただいた手前、塩江町でのアート展示は参加作家募集の流れで逃げるわけにも行かなかった。ただデザイン事務所として県下では相当激しく日々をこなす弊社には、無理も承知かと覚悟はしたものの、それ以上に目的が純粋に造形に絞られるアート活動は近いようで遠いジャンルでもある。 ●逡巡の末に・・・参加することでまた覚醒が、 一番は他の作家の方々の失礼にならない、何より「・・・芸術祭」という名を汚さないようなレベルが悩みの種。ただ与えられた場所が屋外。美術館の前庭で、ホタル祭りの開催に合わせたアートイベントのパフォーマンスの色彩もあることで、ようやく戸惑いに踏ん切りがついた。折角、芸術祭マークも作らせていただいたのだから、原点はそこに絞って表現をしてみようということに。かくして紆余曲折はありながら(=そのため変更が生じ、1個1個の精度がおざなりになった=猛反省)、なんとか“枯れ木も山の賑わい”を演じた次第である。 ご覧の作品群は美術館多く内外の各作家の作品。無論、塩江町は古くからの温泉街で、この美術館以外の会場でも多くの作品が展示、表現の場を持っていたが、それはWEBサイト・・・ http://www.monohouse.org/yamanami/ ・・・にアクセスを。 少ない写真掲載だがお分かりいただけようか?実に期間中はメディア露出も多かっただけに、弊社には汗顔の至りでもあり次回はリベンジし造形作品という境地でチャレンジしたいなぁと痛感した次第。ただ子供さんや年配の方には大変わかりやすいアートパフォーマンスとなったこと。また隣で参加していた作家さんから、夜、特に満月だった夜のおにぎりパネル=約50枚・・・が満月とともに月光から投射された樹木の影が映し出され、かなり幻想的でしたよ!とデジカメ画像を見せていただいたときは、予想外の効果に嬉しくなった次第。期間中は台風が2度ほど来襲、風で吹き飛ばねば???と心配ばかりだったが無事に済んだこともありがたい。 アート作品と、アートワーク、アートパフォーマンス、アートイベントといろいろ称されるが、表現は抽象的でも、アートは成熟した社会である21世紀末への人間らしい切り口である。デザイナーであることとともに作家の方と交わることで造形の持つ哲学的なこと、生き方の純粋さも学べ、来場者や支援の地域市民の方の充実感につながれば望外の喜びである。お世話になった倉石先生はじめ芸術祭実行委員会の皆々様に感謝である。 ●まだ続く、弊社のアート系業務。 実は業務も忙しくスタッフばかりではこなせず、家族の手伝いにも負担を願った次第。返すこともできないが本催事の意義に免じて・・・と。できれば次回も参加させていただけるよう、感性を磨いておきたいと思う。実はこう見えても県内で自主的なイベントや催事の企画運営経験のある事務所は案外少ない。レオマワールドプロジェクトや灯台資料館、工業メーカー催事と想い出深い企画を経験してきたことが役に立つ。 また7月20日〜9月1日開催イベントに向けて、本業での「瀬戸内国際芸術祭」関連事業をキチンとせねばならない。「山なみ芸術祭」が地元や有志だけの力であるように関連事業も地元の力だけである。夏休み期間中という最も恵まれた期間に、果たして多くの来場者の鑑賞に耐え得るのか???すでに準備は進めてきたが、あと1ヶ月を切るタイミング、頑張ろうと思う。 「山なみ・・・」も「瀬戸内・・・」も「観音寺市・・・」も香川県へ来ていただいて初めてご理解いただけるアートだと考えている。名は体を表す・・・であろうか!!! 合掌 |
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職業講話
18日(火)に香川県立高瀬高校へ行って参りました。
1年生の有志にむかって、デザイン会社の仕事を紹介するため、弊社の大西代表が、講師として参加してきました。 私もアシスタントとしてお供をしてまいりました。 すでに数年にわたり、弊社としてこの「職業講話」へ協力をさせていただいています。授業時間が50分と短いこともあり、仕事の概要しか紹介できなかったのですが、ほとんどの生徒は興味をもって、話を聞いてくれていました。 意外とデザインが私達の生活に身近にあることを理解していただいたようでした。高校生になったばかりの1年生にむかって、いきなり、社会に対する意識を持つことは難しいとは思いましたが、こうした機会は、実は早い方が良いとも、今回の授業を見ていて感じました。 考えるきっかけを与えることが、学校側の思いであれば、それは、十分に成果があがっているのではないでしょうか。 |