• 2020.02.08 Saturday
  • スポンサードリンク
  • -
  • -
  • -
  • pookmark
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

今さらだけど「THIS IS IT」を観て思うこと
 このスタッフブログがスタートしたのが昨年6月。考えてみればもう1年が過ぎてしまったわけだ。相変わらず時が過ぎるのは早いのねぇ〜、というわけで僕が記念すべき最初のブログとしてここに書き込んだのは6月30日のこと。お題目はその当時、不慮の死をとげたマイケル・ジャクソンのことだった。あれから1年、一周忌を迎えて世界各地でもいろいろなイベントが開かれているようだ。

実は昨日、衛星放送で「THIS IS IT」を観た。公開当初、僕はこの映画、あまり興味が無かった。コンサートのリハーサル映像をつないだだけの、まるでマイケルの死亡に便乗したかのようなやり方がどうにも納得できなかったのだ。世界中で大ヒットを記録したようだけど、ファンなら誰でも絶賛するだろうし、マイケルの死という付加価値が加わって騒がれているだけじゃないの?みたいな冷ややかな見方をしていた。

というわけで、かなり偏見を持ちながらの鑑賞となったのだが、これが素晴らしく良かった。(つまらない偏見、どうもごめんなさい。)リハーサル映像とはいいながら、その完成度たるやとてつもない。もしこのコンサートが実現していれば間違いなく世界一のショーになっていたはずだ。それは単なる音楽コンサートのレベルに止まらず、演劇、映画、その他、地球上のあらゆるエンターテイメントすべてと比較するべきレベルだ。マイケルは完璧主義者として有名だけれど、まさに納得。そしてまたそこに集う人たち、スタッフやバックミュージシャンたちも素晴らしい。特に世界中からオーディションに参加してきた若いダンサーたち、マイケルに憧れ、目指してきた若者たちの姿には心打たれるものがあった。もちろん、マイケルの圧倒的な存在感。周りの誰もが魅了されてしまう華やかさと、パフォーマンスには一切の妥協を許さないストイックさ。スーパースターとはこういうもんだ、と改めて実感させられてしまう。

当初、このコンサートが決まったとき、裁判費用を稼ぐため、などの陰口も叩かれた。確かにそうかも知れないが、リハーサルに全身全霊で打ち込むマイケルの姿からはそんな上辺だけの理由は感じられない。マイケルの死にしても自殺説なども流れたようだが、恐ろしいくらいの本気モードなこの映像からはそれはまったく想像できない。


もし宝くじで3億円当たったら?多くの人が仕事なんか辞めてのんびり過ごすよ、と答えるだろう。僕だってそうだろうし。でもマイケルは、いやマイケルに限らず世の多くのスーパースターと呼ばれる人たちは、それこそ宝くじが何本も当たるくらいのお金を持ちながら決してリタイアすることなく挑戦を続けている。それは好きな仕事だからできるんだよ、とも言える。しかしながら「THIS IS IT」の例をとっても膨大な数のスタッフ、大規模なセット、そのすべてをコントロールしていかなければならないのだ。もちろん想像を絶するプレッシャーもあるだろう。天才だからこそなし得ることだろうけれど、その労力たるや凄まじいものがあるに違いない。スポットライトを浴びる快感だけで割に合うのかな?などと考えてしまう。

しかし、前々回のブログで取り上げたロニー・ジェイムス・ディオにしても67歳にしてまだ現役でステージに上がり続ける。ミュージシャンでなくとも、俳優さんでも、もうお金に困ってるわけじゃないでしょ、と言いたくなる人はいっぱいいる。


村石有香さんという女性シンガーがいる。桑田佳佑、松任谷由実、布袋寅泰、チャゲ&飛鳥といったメジャーなミュージシャンのライブにコーラスとして参加するかたわら、アニメソングやジャズなどでも活躍している。(ちなみにアニメ「キテレツ大百科」のオープニングテーマ「お料理行進曲」も彼女のボーカル。分る人しか分らないだろうけど)彼女は20代初めのころ、麻倉未有という名前でソロ活動をしていたことがある。しかしまったく売れずに事務所から契約を打ち切られ、もう歌手の夢をあきらめよう、としていたときにコーラスの仕事に出会い、苦労しながらも現在の地位をつかんだ。その彼女が昔を思い出しながらこんなコメントを残している。

「スターと呼ばれている方々の共通点は、沢山の人たちを自分の音楽で幸せにしてあげたいと本気で思っていることです。実力とか、ジャンルとか、才能とか置いておいて、多分その『気持ち』の強さなんだと感じます。私は、麻倉未有として4年の活動を何の為にもがいていたのか、良くわからなかったけれど多分『気持ち』が一番足りなかったのかな〜って、思いました。」(ご本人のブログより)

多くの有名ミュージシャンのコーラスとして間近にスターたちに接してきた彼女だけに説得力は十分だ。


「THIS IS IT」のマイケル、ファンをいかに驚かすか、いかに楽しませるか、そしてどんなメッセージを送るのか。それがマイケルを突き動かしているのではないか。特に環境破壊については「もう時間が無いんだ」と繰り返し発言していたし、愛や夢の大切さをスタッフ全員に語りかけるシーンは印象的だった。もちろん慈善事業でやるわけでは無いから、そこにはお金も利権も発生する。しかしそれだけではない、村石有香さん言うところの「沢山の人たちを自分の音楽で幸せにしてあげたいと本気で思っていること」の強い気持ち、それが第一なのだろうと思う。

パフォーマーとしてはもちろん、ひとりの人間としても、スーパースターとはどうあるべきなのか。「THIS IS IT」はまさに、それに対する明確な答えになっている。映画のエンドロールで1983年のヒット曲「human nature」が流れた。

〜人と人が求め合い、愛し合う、それが何故かと聞かれたら、「それが人というもの」と僕は答える。

「human nature」の歌詞に込められたマイケルのメッセージ。あれから27年、今も世界各地で争いは終わることがない。マイケルが亡くなることなく、「THIS IS IT」コンサートの世界ツアーが実現していたとしたら。彼の音楽で沢山の人たちが幸せになっていたと信じたいんだけど。

不義
もうかれこれウン年前のことになるんですが、専門学生時代の話をひとつ。
1年次も師走の頃、選抜メンバーでの研修旅行とやらで台湾に行かせてもらったことがあります。正直なところ、この話が来たときは「めんどっちいなあ」と思ったのが本音です。選抜なので学年、クラス、学科はバラバラ。行き先も「台湾」で、当時青二才もいいところ(今もですが)なわたしにとっては“微妙”でした。それになにやら現地の学生との交流もあるとか。さらにはそれまで海外など行ったことがなかったので、パスポートの取得やらあれ買ったりこれ買ったりやらで「はぁ〜めんどいめんどい」といいながら月日は流れていざ当日。

実に楽しかったんですなぁこれが。

見ず知らずの顔に囲まれての行程ではありますが、それはみな同じことで、どこの誰だと言ってる間にグループみたいなのができて、現地学生との交流もそれなりにこなして(親日的な国なのですごい厚遇)、夜は屋台街に繰り出してと、いわゆるエンジョイしたわけです。
そんなこんなで無事行程を終え帰国。家族や友人に「いや〜よかったよ」などと吹聴しながら数週間後。自宅の郵便受けに何やらかわいらしい封筒が。ラブレターフロム台湾。まぁラブではなかったですが。なんと現地で交流した学生さん(女子)からの手紙ではないですか。なんともくそも交流時に住所を教えるくだりがあったのでそらまあ来るだろという感じなんですが、封を開けてみればそこには何とも心温まるお言葉の数々。それも日本語で。かわいいイラストまで描いてるし!あぁ本当に行ってよかった…ありがとう僕を選抜してくれた先生…ありがとう生きとし生けるもの…さあ返事を書こう、やっぱり中国語で書かないとな…。

時は流れて世は2010年。返事は未だ出していません。
どうしようどうしようと思っている間にも無情に歳月は経ち、ああ早く出さないとと所々で思い出しつつも忘却の彼方へ。
年末、部屋を大掃除するたびにその手紙は机の引き出しから顔を覗かせ、わたしの心をシクシクと痛めます。今あの子はどこで何をしているのか…今返事を出せば逆に感動してくれるかも…でも住所変わってたら…などと夢想しつつも、この不義の傷は一生消えることはないでしょう。
本当にごめんなさい。
みなさんもどうか、後悔のない人生を。



…ふぅ。こんなとこで思い出話語っちまうなんて、俺もヤキが回ったもんだぜ。

P.S.
探偵ナイトスクープに応募したら連絡とれるかな?
サムライ
 今日の日付でワールドカップが開催されます。南アフリカは日本よりも7時間ほど時計が遅れるので、現地の昼に開催される試合は日本ではの宵のうちから、夕方や夜の試合は深夜から明け方にかけて行われます。ところで最近はそれほど聞かなくなった気がしますが、こういった大きな国際大会があると必ず「サムライ」という言葉があちこちで使われます。過去のワールドカップでも「サムライブルー」、1年前のWBCでも「サムライジャパン」という風に使われました。大会中は国をあげた応援ムードのなかでどうしても思考が右寄りになるので、この「サムライ」というキーワードはお祭り気分を盛り上げるのに良いですが、その反動か負けた時のみじめさよけいに増すような気がします。普段全く意識しない日本人としてのアイデンティティーみたいなものを、先祖にまで遡って否定されるからかもしれません。まあ自分の先祖は武士ではなくお百姓をしてましたが。06年のドイツ大会では本当にブルーになってしまった人が大勢いたと思うので、大声で「サムライ」を連呼するときは勝てそうなときだけにするのがいいですね。
摩天楼は怪獣王の夢を見るか?
日々着々と建設の進んでいる東京スカイツリー。すでに東京タワーを抜き、「日本一高い建造物」の玉座に着いたわけだが、それが何を意味するか。まあタイトルからお察しの通り「破壊対象建築のシンボルになる」ということ。前任の東京タワーさんなんかはそれはもう散々ひどい目に遭っている。モスラにへし折られ、ガメラに火だるまにされ、ギャオスに巣を作られ・・・あぁ涙なくしては語れない。意外にもゴジラが初めて東京タワーを破壊したのは2003年と実に最近のことで、その翌年にはゴジラ終了のお知らせ・・・やはり奴をぶち壊さずに終われるか!ということだったのか。いやはやとにかくゴジラシリーズだけに限っても古今東西ランドマークというものは「壊されるために存在する」のが定説。北は札幌テレビ塔から、東京新都庁、みなとみらい21、松本城、熱海城、名古屋城、大阪城、中四国はすっ飛ばして南は福岡タワーと壊しも壊したり。都市にも関わらず古都保存法により目立った高層建築のない京都は比較的安寧の地だったのだが、平成の世に降り立ったガメラによって文字通り火の海にされ、最終決戦イリスとの格闘により破壊される京都駅のシーンは圧巻・・・っとあぶないあぶないもうちょっとでマニアックの橋を渡るところだった。

そんなわけで怪獣映画がその姿を消して久しい昨今、先輩方の粒々辛苦、どころではない阿鼻叫喚焦熱地獄の歴史を知ってか知らずかのうのうと建ちそびえる、言うなれば「戦後」生まれのランドマークたち。六本木ヒルズよ、新丸ビルよ、東京スカイツリーよ、彼はお前達を見逃しはしない。破壊され粉微塵にされるその日まで、夜毎震えて眠れ。
まだまだ続く本格推理のマイブーム
 ここ最近、テレビドラマで刑事物の人気が高いらしい。TBS系の「新参者」、テレビ朝日系の「臨場」、フジテレビ系の「絶対零度〜未解決事件特命捜査」など、いずれも高視聴率をマークしているようだ。一昔前の刑事物といえば、それこそ組織からはみ出した様な個性派刑事が感情をむき出しにして犯人を追う、みたいな感じだったけど、最近はそんなスタイルは流行らないらしく、前述の作品もリアリズムをベースにしたストーリー重視の、どちらかといえば重厚な造りのドラマのようだ。昔の「西部警察」といった現実離れした荒唐無稽なアクションが売り物の刑事ドラマで育った世代としては少々寂しいけれど。
そんな中で、僕はTBS系の「新参者」を毎週楽しみに見させてもらっている。日曜夜という見やすい時間帯、基本的に一つの事件を追っていながら毎回一話完結の連作形式で、一回くらい見逃しても挫折しなくて済む、といったところがありがたい。大河ドラマ「龍馬伝」と合わせて週末の秘かな楽しみ、といったところだ。


「新参者」の原作はベストセラー作家の東野圭吾さん。昨年度の「このミステリーがすごい」、いわゆる「このミス」の第1位に輝いた作品だ。細かな小道具や、さり気ない会話から謎を組み立てていくあたりはさすがに面白い。刺激的なシーンや、やたらと複雑な展開も無いため、誰でも安心して見ることができるのも人気が高いところだろう。ここ数年、東野作品の映像化は凄まじい。映画、ドラマと、途切れることなく映像化されている。それだけ面白く、しかも映像にしやすい分りやすさを備えているからなんだろうと思う。

昨年のブログにも書いたけど、僕は昔より本格推理ファンで、ここ数ヶ月というもの何度目かのマイブームになっている。しかし、僕自身、東野作品は何故か意識的に避けて来た感があるのだ。東野さんのデビューは1985年、江戸川乱歩賞受賞作の「放課後」という作品。僕は江戸川乱歩賞受賞作ということでこの作品を読んだのだが、失礼ながら当時あまり印象に残らなかった。そのせいか、その後も東野作品にはあまり興味が無かったし、東野さん自身にとっても不遇の時代が続いていたようだ。ところが1990年代中頃から次第に売れ始め、2000年からはベストセラーを連発する人気作家へと成長する。作品も本格推理からサスペンスまで、幅広いジャンルに大活躍、今や書店の店頭でその名前を見ない日は無いくらいの人気の高さだ。


東野さん同様、本格推理ものでデビューしながら、幅広いジャンルに手を広げる作家さんは多い。様々なジャンルに挑戦してみたい、というのは作家としても当然のこと。しかし、本格推理好きとしては少々複雑なのだ。やはり本格推理にこだわって欲しい、という偏屈な思い入れがある。それはマニアックなロックでデビューしたバンドが、売れるにつれて次第に大衆に迎合したようなポップバンドになっていくように見えて興ざめする、という思いに似ている。本格推理でデビューした後、ドキュメントもの、時代小説、と幅広くテーマを広げた森村誠一さんより、最後まで本格推理、しかも呪いや祟りといった、独自の世界観を守り続けた横溝正史さんの方にどうしても肩入れしてしまうのだ。もちろん、どちらが良いとか悪いとかの判断ではない。ただ本格推理というジャンルが足がかりにしかされていないような、妙な被害者意識を持ってしまうのである。

それもあって、ベストセラー作家へと成長した東野さんには多少の妬みもあり、あまり思い入れを持つことが出来なかったのだ。しかし、ここ数ヶ月の本格推理のマイブームが高まるにつれてどうしても東野作品を避けるわけにはいかなくなった。そこで遅ればせながら、いくつかの作品を読んでみることにしたのである。

結果、実に面白い。僕の偏屈な考えがいかに浅はかで愚かだったか、それも忘れてとにかく面白い。まだほんの数作品だが、とにかく今のところ「外れ」が無い。例えば「秘密」という作品がある。ベストセラーになったし、広末涼子さん主演で映画化もされた東野さんの代表作のひとつだ。実は僕は読み始めるまでまったく内容を知らなかった。しかし、日本推理作家協会賞受賞作という肩書きもあったので、そこそこ面白いのでは、という期待感はあった。この作品、知っている人は知っていると思うけど、殺人事件も無ければ、名探偵も登場しない。何これ?推理小説じゃないじゃん、と昔なら文句の一つもあったと思うけれど、読み応えはなかなかのもの。謎の広げ方、最後の数ページでのどんでん返しなど、その進め方は本格推理の醍醐味に共通している。内容は恋愛ファンタジー(?)といった感じだが、面白さは本格推理のそれに限りなく近い。


イアン・フレミングというイギリスの作家がいる。ジェームズボンドが活躍する007シリーズの原作者だ。彼には売れない文学作品を書いている甥っ子がいたらしい。ある日、甥っ子が「どうして伯父さんの書いている小説はよく売れるんだろう、何か秘訣があるの?」と聞く。するとフレミングは「読者にいかに次のページをめくらせるか、そのテクニックを持っているだけだよ。」と答えたという。

本格推理の魅力もそこにある。広がる謎、どうしても真相を知りたい、だからページをめくらなければならない。ついつい徹夜で読んでしまった、なんていう経験も推理小説好きなら一度や二度はあるだろう。その意味では東野さんの「秘密」は内容はどうあれ、僕にとっては本格推理、だった。日本推理作家協会賞を受賞したのも、そんな思いが審査員の人の心を動かしたからでは無いだろうか。しかも「秘密」の魅力は細やかな人物描写にある。微妙で、切ない、何とも言えない心理状態の描写。本格推理専門の作家によく言われる評価として「人間が描けていない」という批判がある。トリックやシチュエーションを偏重するあまり、人間描写が疎かになる、というのだ。そのためトリックは面白くても、動機の必然性とかに説得力が無い、というのだ。

本格推理はある意味、非日常の世界だからそれも致し方ないとは思うのだが、小説としては片手落ちの感が無いともいえない。しかし、東野作品は毎回、人間描写が実に細やかだ。例えば2006年発表の「容疑者xの献身」。これも映画化されており東野さんの代表作のひとつだが、優れた推理小説でありながら直木賞を受賞している。本格推理としてのトリックもさることながら、文学作品としても高い評価を得た、ということだろう。本格推理の人気作家、例えば綾辻行人さんや有栖川有栖さん、我孫子武丸さんや折原一さん、非常に面白い推理小説を読ませてくれて僕も大好きだけれど、彼らの作品が直木賞を受賞することは考えられない。もちろん、彼らも狙ってはいないだろうけど。

本格推理はあくまでマニアックなものであり、必ずしも一般的な文学作品としての評価を得る必要は無いとは思う。しかし、それを高いレベルで両立させ、幅広い人気を誇り、頻繁に映像化される東野作品はやはりスゴイと言わざるを得ない。


さて、僕自身のマイブーム、本格推理小説好きは今回、飽きることなく比較的長く続いている。人が小説を読む場合、自然に頭の中でその場面を思い浮かべている場合が多いだろう。歴史小説で合戦のシーンが出てくれば、頭の中でそのシーンを思い浮かべる。その想像の基になっているのはかつて自分が見たことのあるもの、もちろん合戦なんかは経験できる訳はないから、映画で観たシーンとかになる。そう考えると、小説を読む、ということは自分の記憶の引き出しを常にフル回転させて場面を想像することでもあり、それが頭の活性化につながるのでは、とも考えられる。常に完成した映像が目の前にある映画やテレビとは違う面白さがそこにある。

しかし、推理小説の中にはその習性を逆手に取ったトリックが存在する。それが「叙述トリック」と言われるジャンル。エドガー・アラン・ポーが1841年に発表した世界最初の推理小説と言われる「モルグ街の殺人」以来、古今東西あらゆるトリックが考え出された。もう新たなトリックの創出は不可能とも言われるが、物語全体がトリックになる「叙述トリック」には、まだまだ可能性があると言われている。実はここ数ヶ月、僕自身が読んだ推理小説の中でも、面白いと思った作品には「叙述トリック」ものが多い。そのダマされ感は一度味わうとクセになり、もうやめられない。正直者は馬鹿を見る、とよく言われるが、推理小説でスカッとダマされたときの快感には、つくづく正直者(単細胞とも言うが)で良かったな〜と思わされる。人間、ダマす方よりダマされる方がトクな場合もある。そんな「叙述トリック」の魅力はまた機会があれば詳しくお話させていただきたい。

大阪事務所の移転・・・
心機一転、天満橋へ!




仮事務所としてライターさんとのシェアから始まったVOX大阪事務所の歩み。3年も過ぎてようやく独自の事務所へ。こんな最悪の不景気の中、心機一転と言うことでもあるが、やはりシェアしていてはできないことや、余りに狭い空間は精神的にも物理的にも限界が来ていたと言うのが本音である。
特にクライアントがお見えになっても、以前の事務所の猥雑さでは信頼が欠けていたと猛省である。わかりながらずるずるしていたことは経営者としての怠慢であろう。

まだ事務所の移転通知ができていない。まずいなぁと思いつつ、来週中には新スタッフの紹介も兼ねて通知してゆかねばと焦っている。でもどうにかこうにか先週の日曜に四国から軽トラックで荷物を持ち込むのが関の山だった。

1: 谷町線:天満橋駅が接続し交通的には至便であろうか。谷町線:天満橋駅の4号出口を上がると約10秒。雨にもほとんどかからない距離である。
大阪城天守閣がビルの谷間に伺え、大川の風情と洗練された川べりのエリアが目前である。・・・住所は“谷町1丁目”江戸時代の大相撲大阪場所のたびに、力士に大判振る舞いをした分限者から付けられた“タニマチ”の謂れともなった、谷町、しかも1丁目。何でも一番がいい。
旧の事務所と1駅以内での移転で、あまり取引先にもご迷惑をおかけしなくてすみそうだ。ただ駐車場がどうなのだろう???







2: 取引先へは、谷町線⇒千日前線、谷町線⇒中央線、京阪電車⇒淀屋橋線、と主だったところは以前と変わらぬ連絡だ。特に高齢者介護の情報誌=「創美:関西版」などは編集部が北浜事務所なので歩いてでも行けるし、京阪電車で1駅=京阪電車の1駅の方が地下鉄の1駅より安い!が、ありがたい・・・。
またひいきにしている、讃岐人でも合格点をつけられるセルフうどん店が近くなったし、いけないなぁと思いつつも高カロリーとなる牛丼の松屋も近い。ただスタッフの下宿は以前より少し遠くなったが、皆な徒歩の距離である。残念ながら自転車がおきにくいのは困るし、コンビニがもう少し近いなら申し分なし。
特に良いのはジュンク堂書店が目前の京阪モールにあること。デザイン系の雑誌や年鑑物も豊富で、利便性が良いからこの点は一番の理由かとも。

3:では部屋はどうか???これは整備ができてからにしよう。・・・15.5坪、男所帯で5人でも余裕だ?? 現在3名だが、そのうち5名体制にと。トイレが内室だが、ミニ流し台付きで不便や遣りにくさはない。・・・・後は清潔にすることだろう。
いいことづくめのようだが、十分に欠点はある。部屋には明かりとり程度の窓しかない。開ければ数十センチの距離で隣のビルの壁。季節感も自然光もない!!!
またコンクリートがしっかりしている分、声がハウリングするし、携帯電話の通話環境ではソフトバンクがしんどい。部屋の奥では聞こえないので入口まで移動。安さには多少のハンディキャップは辛棒かと。
でもなんとか自分スペースは以前とは比べものにならない広さで、新しいスタッフもこれなら問題がないだろう。徐々にパーテーション、植栽、バナー、展示パネルやワーク紹介ツールなどの配備で少しでも良い雰囲気が伝えられたら幸いだ。

・・・以上、移転でごたごたして未整備でも仕事はこなしているという、大阪事務所からの実況中継でした。全員そろったら、記念的ブログでまとめようかと。ただ浮かれ気分も吹き飛ぶ厳しい情勢に、この移転での心機一転が大いに期待される、まさに背水の陣、これからであろう!! 全然文学的にまとめられていない。ここではそういうまとめ方で品性が問われるのに・・・と。合掌
ENTRY(latest 5)
ARCHIVES
CATEGORY
COMMENT
TRACKBACK
CALENDAR
SMTWTFS
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< June 2010 >>
MOBILE
qrcode
PROFILE
LINK
SPONSORED LINKS
無料ブログ作成サービス JUGEM

(C) 2024 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.